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ボール家のリアリティーショー『Ball in the Family』

2017年のドラフトで一番注目を集めたのは1位指名のマーケル・フルツではなく、2位でレイカーズに指名されたロンゾ・ボールだった。ロンゾのプレー以外に、父親のラヴァー・ボールがあらゆるメディアに出演して自慢の長男とボール家のブランド Big Baller Brand の宣伝をしまくっていたのもその大きな理由だ。ラヴァーの予告通り無事レイカーズにドラフトされ、NikeAdidasとの契約を蹴ってBBBから$495のシグネチャーシューズ ZO2を出しては注目を浴び、サマーリーグの活躍でレイカーズファンの期待を一身に背負ったロンゾが開幕戦で正式にレイカーとしてデビューする前に、今度はボール家のリアリティショー『Ball in the Family』がfacebookで公開された。

facebookは今季、『Ball in the Family』を含め3つの番組でNetflix Amazon のようにオリジナル動画(番組)コンテンツ業界に参入したことも注目に値する。『Ball in the Family』はもはや家族物リアリティーショーの代名詞とも言える『Keeping Up With The Kardashians(カーダシアン家のお騒がせセレブライフ)』と似たフォーマットで撮影・編集されている。実際、カーダシアンズの番組と同じ制作会社が作ってるそうだ。カーダシアンズ同様、ボール家も家族それぞれのキャラが立っている。ボール家の家族構成は父ラヴァーと母ティーナ、長男ロンゾ(19)、次男リアンジェロ(18)、三男ラメロ(15)。そこにラヴァーとティーナの両親や兄弟、ロンゾの彼女やBBB関係者も番組に出演している。

先日2話を同時に公開した『Ball in the Family』の第一話は370万回以上視聴されている。第一話では家族の紹介、そして母ティーナが今年の2月に脳卒中で倒れ右半身が麻痺してしまったこと、ロンゾのドラフトまでを描いている。第二話では今秋からUCLAに進学する次男リアンジェロが家を出てこれまでロンゾ(同じくUCLA1年通った)のアパートに引っ越し、ロンゾ本人は海の見えるマンションを見学、そしてラヴァーがティーナのリハビリを手伝っている場面を観ることができる。

ドラフト前後やサマーリーグでのインタビューでは19歳とは思えない落ち着きぶりで淡々としているロンゾも、番組ではより素のロンゾを見ることができるのもレイカーズファンとしては嬉しい。食べ物の好き嫌いが激しいことや普段から食べ物を人に切ってもらってるというのは、メディアに見せるクールな面からは想像がつかない。兄弟でじゃれあったり、3年付き合ってるという彼女デニースとの会話も当たり前かもしれないが普通の若者だ。メディアに注目されることについて聞かれ「好きでも嫌いでもない。(プロバスケ選手として)こういうもんだと思ってる」と答えていた。

これまでのメディア出演でラヴァーについての意見は人によって大きく分かれるが、番組を見るととにかく家族を大切にしてるのは疑いようがない。ロンゾのおかげで弟2人はジョーダンじゃなくて兄の背中を追いかければいい、ロンゾが目標を高く設定し、ハードワークをもってしてNBAそしてレイカーズ入りを実現してみせたと話していたのが印象に残った。奥さんへの愛情も胸を打つ。息子たちにも母親のことは自分が手を尽くすから心配せず、自分たちがやるべきことを今まで通りやるように、と語っていた。

私が7月にロンゾのサイン会に出かけて行った時にも実はこの番組の撮影をしていた。長蛇の列に並んでいると、撮影許可証への署名を頼まれた。サイン会には家族5人がみんな来ていて、スタッフも後から番組を見るとボール家にとって重要な人たちだったのがわかった。サイン会はBBB主催で他のスポンサーはついておらず、本当に自分たちファミリーでやっていってるんだなぁと思った。実際に、近くに並んでいたファンがスタッフの一人に「あなたもボール家の親戚?」と尋ねると「親戚じゃないけど昔からの友達で、ラヴァーが知ってることはすべて俺が教えた」と答えていた。また、ラヴァーはガタイのいい警備係の青年を指して「こいつが14の頃から俺がトレーニングしてた。昔はヒョロヒョロでイングラムより細かったけど今じゃどうだ」と言っていた。番組内でもみんな何かしらBBBTシャツや帽子を身につけていて、BBBが大きな家族に支えられているのがよくわかる。

SNS等でオフコートのNBA選手を垣間見ることが増えたが、レギュラーシーズンデビュー前から家族ごと番組に出演するのは前例がない。ロンゾに集まる注目はレイカーズファンに止まることはない。そんなプレッシャーでも、番組を見ているとロンゾなら大丈夫かなと思えてくる。今季は『Ball in the Family』を観つつ、やっぱりNBA選手としてのロンゾを楽しみにしたい。

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