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The Drew League 観戦ガイド

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前回紹介したDrew Leagueへ足を運ぶにはどうしたらいいのか。今回はThe Drewの楽しみ方を具体的に紹介する。

Drew Leagueの魅力はたくさんあるが、一番素晴らしいのは無料だということだ。これだけスターを身近に見ることができて、全て無料。ベンチの向かい側に並べられたコートサイドの席は50ドルだそうだが、早めに行けばそのすぐ後ろで観戦することができる。5月から8月の中旬までの土日(場合によっては金曜の晩も)に毎週十数試合あり、その日のスケジュールはウェブサイトで確認できる。NBA選手が頻繁に顔を出し始めるのは基本的にオフシーズンも深まった7月末〜8月で、そこを狙うのがお勧めだ。

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Drew Leagueの試合が行われているのは前回「LAの中でも悪名高い」と書いたサウスセントラルにあるKing Drew Magnet High School。バロン・デイビスがドキュメンタリーでも「It’s dead smack in the middle of the hood(ヤバい地域のど真ん中にある)」と言っていたほどなので、観戦に行くのに躊躇する人もいるかもしれない。まず、直接会場である高校に行けるように必ず車で行った方がいい。公共交通機関はあったとしても避けるのが賢明だ。レンタカーの場合は、高校から遠く離れなくても無料で路駐できるストリートが十分にある。Uberを頼むのもいいかもしれない。

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体育館への入り口は120th Street沿いにあり、通りを挟んだ向かいには病院がある。シーズンが深まりNBA選手もたくさん訪れるようになると体育館が満員になり、そうすると建物の外に人が並ぶようになる。もしツイッターなどで人気のNBA選手がThe Drewに来ることがわかっている場合はその試合が始まる1時間前ほど前には到着するのがお勧めだ。お目当ての選手がどのチームでプレーするのかをSNSで情報収集すれば、サイトのスケジュールで試合時間を調べることができる。

建物の入り口は右側が選手やスタッフ用、左は一般客用となっている。入るとすぐに軽いセキュリティーチェックがあり、鞄の中を見せる必要もある。ちなみに飲み物や食べ物の持ち込みは禁止されていないので、長時間の観戦を予定している場合はスナックや飲み物を用意するのもいいと思う。体育館の中は暑くなることもあり、私は必ず水を持参していっている。

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建物に入ってすぐのエリアにはたまにちょっとした催し物がセットアップされてることもある。この日はESPNLAラジオが来ていて無料でグッズを配っていた。地元アーティストによるLA出身のNBA選手の肖像画も展示されていた。

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スナックを持参と書いたが、The Drewには売店もある。セキュリティーチェックを終え体育館の方へ降りていくと、開かれたドアから館内の試合が見える。体育館へ入らずに左へ行くと”Ms. Dena’s Kitchen”という売店があり、週替わりでタコスやナチョス、ホットドッグが売られている。お菓子やポップコーン、飲み物もある。ここで人気なのはピンク色をしたDrew-aidというドリンク(おそらくKool-aid)だ。

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今度は右へ行くとDrew LeagueのパートナーでもあるNikeの特設ショップがある。いくつかのデザインからシャツの色やスタイル、文字の色をカスタマイズして作れるTシャツが売られている。

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いざ体育館の中へ入ると左右に客席があるのでどちらかを選んで座る。左側だとベンチの後ろに座ることができ、右側だとNBA選手が観戦に来てコートサイドに座った場合に写真やサインを頼みに行きやすい。席はベンチになっていて何時間も座っているとお尻が痛くなるので、クッション等を持っていくと少し楽だ。試合中はコート上はもちろん、選手や関係者の出入り口になっている体育館の両側の奥から次の試合に出る選手を見たり、NBA選手や時にはセレブが来ていないかチェックする。見に来ているファンのファッションを見るのも楽しい。試合への反応も割と冷めてるように思えても、段々と白熱してくると声が大きくなったり立ち上がったりと、スターだろうがアマチュアだろうが、コート上の結果次第で声援が送られる。

thedrew32(Above photos via DrewLeague)

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1997年以来、第2のDrew Leagueの声として実況を務めるのはGeorge Preciado。片手にマイクを掴んで、時にはトラッシュトークを混ぜながらすべての試合の実況をする。隣にはスコアラーズテーブルがあり、館内とウェブサイトにリアルタイムで更新されるスコアをスタッフが管理している。審判は蛍光イエローのシャツを着ていて、2シフト制なのか何試合かを連続で担当している。女性の審判が結構多く、以前見たときは3人とも女性だった。スタッフは他にもモップ係の少年たちや、最近ではハーフタイムや試合の間にTシャツやソックスをスタンドに投げてくれるかわいいお姉さんたちもいる。スタッフはDrew Crewと書いたTシャツを着ていて、それが少し羨ましい。

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試合は1Q8分でハーフタイムは5分。試合と試合の間も5分、10分程度だ。試合中ではない選手にサインや写真を撮りに行くのはその間がいい。

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ロサンゼルスはNBA選手を多く輩出しているだけあって、オフシーズンは地元のサマーリーグでプレーをしに来る選手は多い。The Drewのドキュメンタリーを作ったバロン・デイビスはサウスセントラル出身なこともあり、ほぼ毎週BB4Lでプレーしている。LA出身のニック・ヤングは2008年に初めてThe Drewに来て以来かなり高確率でプレーしていて、チームはM.H.P.に所属している。毎週のように来てるのでみんなと知り合いらしく、ニコニコしながらスタッフと話したり誰かと爆笑したりしている姿には良さそうな人柄が表れている。サウスセントラルの隣にあり同じくらい悪名高いコンプトン出身のデマー・デローザンは2005年にデビュー、今年も何度か顔を出してはヤングと同じM.H.P.でプレーした。ジェームズ・ハーデンもLA出身で、2009年からThe Drewに出ている。今年は怪我でいなかったが、コンプトン出身のブランドン・ジェニングズは昨年の試合で57得点もしている。出身はLAではないものの、クリッパーズでプレーしていたキース・クロスも毎週のように試合に出ている。レイカーズで優勝し、LAを拠点にしているメタ・ワールド・ピースも今年は自分でチーム(PANDAS)を作ってプレーしていた。

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(Above photos via DrewLeague)

今年はアナハイム出身でDETのルーキーであるスタンリー・ジョンソンがよくプレーをしに来ており、母親をガンでなくした翌週もコートの上にいた。Drew Leagueという贅沢な環境で生のプレーを見てからファンになった選手も何人かいるが、スタンリー・ジョンソンは今後も応援したいと思わせてくれる選手だった。他にもアマチュアや大学生の選手が活躍していると応援したい選手も増え、楽しみも増える。The Drewではプロもアマも全力でバスケをしに来ている。夏にLAで週末を過ごすことがある方はぜひDrew Leagueに足を伸ばしてみてほしい。

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